Japan’s unique strength, content industry
日本の特有の強み、コンテンツ産業
山本康正著『2035年に生き残る企業、消える企業』を読んで、
この本は今年7月26日第1版第1刷発行なので、生成AI時代における、日本企業の現状と未来について最新情報がかなり入っています。
それで本書によると、残念ながら日本企業は生成AI分野での国際的競争に立ち遅れているとのことです。
Unfortunately, Japanese companies are lagging behind in the global competition within the field of generative AI.
アメリカやヨーロッパの企業はAIの開発や導入に積極的で、テクノロジーをビジネスモデルに迅速に組み込むことに成功しています。
一方で、日本企業は規制や保守的な企業文化が影響し、導入のスピードが遅れ、競争力を失いつつあるのが現状のようです。
読んでいて、日本の未来が少し気になってきました。
しかし、山本氏は、日本が完全に競争から脱落するわけではないと述べているので、いくらか安心しました。
日本の特有の強みは、コンテンツ産業であるとのことです。
Japan’s unique strength lies in its content industry.
ご存じのとおり、日本のアニメ、漫画、ゲームなどのコンテンツは世界的に評価が高いので、今後もその影響力は増していくとの予測です。
山本氏によると、――生成AIの技術がコンテンツ産業に導入されることで、これまでにない革新的な作品の創出が期待される。そして、AIがシナリオのプロトタイプを生成したり、視覚表現を向上させたりすることで、日本のクリエイティブ産業はさらに発展する可能性がある。――
これを読んで、私だけでなく心強く感じた人がいらっしゃるかと思います。
日本が他国に負けない優位性を持っている、コンテンツ産業の中には有名な「オレンジ」という企業があります。2021年に創業したばかりの会社です。
スマホで会社案内の動画を実際に見てみました。鮮やかな色遣い、画面の構成、画面全面が奥へ流れる動きなど独創的なもので、確かに会社全体の創造性を感じさせるものでした。
この企業は「漫画に特化したローカライズ支援ツール」を開発し、グローバル市場に対応するための独自の強みを築き上げています。
日本の漫画は海外での需要が高まっていますが、
Japanese manga is in increasing demand overseas.
文化や言語の壁を越えるには精密な翻訳だけでなく、文脈やニュアンスを適切に伝える工夫が必要です。
上に述べた「オレンジ」のツールはAI技術を活用しており、台詞の翻訳だけでなく、背景にある文化的要素までローカライズできるものです。このようなツールの開発は、単なる効率化にとどまらず、日本の漫画文化をさらに広める架け橋ともいえます。
これからは、生成AIの力を活用することで、他の企業との連携や共同が容易になります。
From now on, using the power of generative AI will make it easier to collaborate with other companies.
ですから日本企業は他の産業との共同により、新たなビジネスモデルを創出することが可能になると思われます。これで少し明るい面が見えてきました。
AIとコンテンツ産業が融合することで、教育や観光など多様な分野にも波及効果が期待できそうです。
山本氏は、本書の中で「変化を恐れずに進化を続けること」の重要性を繰り返し述べています。「オレンジ」のような挑戦的な企業が成功を収める背景には、こうした未来志向の姿勢があると強く感じました。
総じて、生成AIの時代において、日本は遅れを取っている面もあるが、コンテンツ産業を軸に未来を切り拓く可能性は大いにある、とのことでだいぶ安心しました。皆さんはどう思いましたか。
山本氏の指摘する日本の強みを活かし、AI技術との融合を推進していくことにより、日本が再び世界で輝く存在となることを期待したいと思います。
By making use of Japan’s strength, as highlighted by Mr. Yamamoto, and promoting integration with AI technologies, we can hope for Japan to once again shine on the global stage.
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