あなたは、AIには身体性が、ある派、ない派?

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Do you think AI has physicality?

過日の新聞に、言語学者で作家である川添愛さんとの、インタビュー記事が載っていました。その中で川添さんは、「人間には体がありますが、AIにはありません、その違いは重要です。」と言っています。

私も同感です。

AIには身体がないため、人間のような感覚や経験を持つことができません。ですから、言葉の意味や人間の意図を深く理解することが難しいはずです。

彼女は、「人間のように言葉と世界を関連付けて理解しているわけではない。」と言っています。その通りだと思います。

私は、AIが人間の意図を間違いなく理解するには、どうしても身体を通じた経験や感覚が必要だと思います。

I believe that AI absolutely needs experience and sense through body to understand human intentions.

池谷氏の新しい考え

一方、池谷雄二さんは、「生成AIと脳」という本の244ページで、「AIには身体性が欠如しているわけではない」と言っています。身体性とはあまり聞かない言葉ですね。

身体性とは、私たちが身体を持つことで得られる感覚や経験など、物理的な世界との相互作用のことのようです。

池谷氏はAIには直接的な「体」はないものの、間接的に身体性に近い役割を果たしている仕組みがあると言うのです。

確かに、AIが扱うロボットアームは、人間にとっての「身体」に相当するでしょうし、カメラや触覚センサーなどは、AIにとって目や皮膚に相当するでしょう。これはよくわかります。

この「間接的な身体性」によって、AIは人間と同じように外界から情報を取り入れ、それを分析して適切に判断し、適応しているとのこと。

Through “indirect embodiment,” AI integrates information from the external world, analyzes it, makes appropriate judgments, and adapts in a manner similar to humans.

皆さんはこれについてどう思いますか。

私たち人間のことを考えてみましょう。日常生活において、大人と子供では体験した事柄やその数が大いに異なります。ですから今、何か同じものを見たり、聞いたりしても受け取っていることは違っていると思われます。

こう考えると「間接的な身体性」によって、「AIは人間と同じように外界から情報を取り入れ、それを分析して適切な判断と、適応ができると」いう池谷さんの考えは、妥当性を欠くと言えるのではないでしょうか。

彼の「間接的な身体性」という考え方は、AIの可能性をより広い視点で捉えるキッカケにはなると思います。この考え方が、生成AIの今後の発展に貢献することを期待したいと思います。

さて、あなたは、AIには身体性が、ある派、ない派?  


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