AIの時代には創造性と感性を

最近、人工知能(AI)の発展はめざましく、社会のあらゆる分野を変革しています。
皆さんは、「Chat GPT(チャットGPT)」が、すごく注目を浴びていることはご存知と思います。もう使ってみましたか。

Chat GPTとは、ユーザーが入力した質問に対して、まるで人間のように自然な対話形式で、AIが答えてくれるサービスです。実際に使ってみると、本当に驚くほど自然に文章を作成してきます。

AIは膨大なデータ処理と高度な分析能力を持ちます。そして、AIは人間よりも効率的に情報を処理し、複雑な問題を解決することができます。
まさに、多くのビジネスや働き方や、教育までを大変革していく時代の幕開けとなりました。

しかし、AIにはできないことがあります。それは、「創造すること」です。さらに、AIにはないが、人間には「感性」があります。
皆さんの子供さんが仕事につく頃、どんなことを学び、どんなスキルを身につけていたらよいか、を考えるヒントをお話ししたいと思います。

1.創造性のある人間   A creative human being

これからのAI時代に求められるのは、創造性のある人間、つまり新しい価値を生み出す人材です。
ここでは、創造性があるとは「(誰かの課題を解決するという意味で)新しい価値を生み出せる」ことです。アートなどにおけるいわゆる創造性、とは少し異なります。

2.創造性を身に着けるには    How can I acquire creativity?

創造性の基礎力として、「考える力」が必要ですよね。
考えるためには、発想の源泉として多くの知識を得ることが重要です。
それには、たくさんの本を読むことですよね。そうすれば知識が深まり、思考力が鍛えられます。

Reading a lot of books helps you deepen your knowledge and train your
thinking skills.

特に、哲学書や歴史書は、多様な視点から物事を考える力を養うのに効果的です。表現につなげるための「知の引き出し」は、数多く持っているに越したことはありません。

また、たくさんの論文を書くことにより、テーマを深く掘り下げ、論理的に文章を構成する力を養うことも必要です。

3.感性について   About sensibility

AIがめざましく発展する現代においても、人間の感性は課題解決や、さまざまな場面で、依然として重要な役割を果たします。

Human sensibility still plays an important role in problem solving and various situations.

自然は感性を育む源と言われます。
小さい頃から、自然の中でセミやトンボを追いかけ、川で魚釣を楽しみ道端の花を摘んだ子供たちには、感性は十分育まれます。

また、一流の芸術品に接したり、一流の演奏を聴いたりすることにより感性が育まれます。

感性とAIは対極にあります。
感性には、AIにはない直感と洞察力、倫理観と共感性、美意識などがあります。こうした人間の感性が役立つ、具体的な場面をあげてみましょう。

ア. 芸術、音楽、文学など、創造性を必要とする分野で、独創的な作品   を生み出し、
イ. AIの開発と運用における倫理的な指針を定め、社会への悪影響を未然に防ぎ、
ウ. 人間の感性と倫理観に基づいて、AIの学習データに潜む偏りを修正します。

AIには、改善すべき点がまだまだあります。人間は、感性を生かして、AIと協同してより、良い成果を生み出していくことができます。

今後、AI技術が進化するために、AIは人間の五感を学習していくことが予想されます。そうなれば、人間の感性がますます重要になっていくと思われます。
It seems that human sensibility is becoming more and more important.


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