
The human quality that AI lacks, for example, is the ability to “enjoy”!?
これまで私は「AIにはない」ものは、創造性であり、これが人間特有のものだと考えていました。
皆さんの中にも、こういう考えの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
ところが、この正月に読んだ本、池谷裕二氏の『生成AIと脳』には驚きました。
衝撃的なデータ
この本の第2章134ページに紹介されている論文によれば、画像生成AIやChatGPTにクリエイティビティで勝てる人間は、わずか9.4%にすぎないというのです。このデータはまことに衝撃的なものでした。
なぜかというと、私は今の今まで、創造性こそAIにはなくて人間のみの能力だと思っていたからです。ところがそうではないというのです。
皆さんだって、「では何だ?」と思いますよね。私はショックが大きくて、思考が止まった感じでした。これまでの自分の考えに確信が持てなくなったのです。
それでは、池谷氏はAIにはない人間固有のものは何である、と言っているでしょうか。
読み進んでいくと、その答えと思われる記事が見つかりました。
AIにはない人間らしさとは、
第5章227ページに、池谷氏は「それは独創性でも、直感でも気配りでもなく、例えば『楽しむ』である」と書いています。
According to Mr. Ikegaya, the uniquely human quality that AI lacks is not creativity, intuition, or consideration, but, for example, the ability to “enjoy.”
これは私にとっては、全く予想外の答えでした。
「AIにはない人間らしさ」が「楽しむ」とは、どうも学問的でない気がして、どんな意味なのか途方もつかないのです。
私はこれまで、AIにはないものとして、創造性、課題解決力、直感などを想定して、その対応策を考えてきました。それが、そんなものではないと言うのですから、まさに茫然自失でした。
しばらくしてから、「待てよ、それなら楽しみに、冗談に、ChatGptに尋ねてみよう。」と思いました。
皆さんは、その結果はどうだったと思いますか?
ChatGptは「楽しむ」について、次のように答えてくれたのです。
―――-「楽しむ」とは何かと問われれば、それは単なる喜びや満足感の表現ではなく、人間特有の多層的な体験だと考えられます。
When asked what “enjoyment” is, it can be thought of as a uniquely human, multiple experience, rather than a mere expression of joy or satisfaction.
具体的に言うと、「楽しむ」の特徴の1つは予期と偶然の喜びです。
楽しむことには、結果を予期する過程とその予想を超える偶然性の喜びが含まれるからです。
この偶然性と予測不能な出来事への感情的反応は、現時点ではAIが完全に再現できない領域です。
もう1つの特徴は社会性と共感です。
多くの楽しみは他者との交流から生まれます。一緒に笑い合う、感動を共有するなどの社会的要素は、AIが模倣するのが難しい深い人間らしさの一部です。―――
みなさんは、ChatGptによる「楽しむ」についてのこの説明を読んで、どう思いますか。
当初、私は「AIにはない人間らしさとは、『楽しむ』ことである」と聞いて、ちょっと違和感がありました。
しかし、ChatGpt からの回答を見て次のように考えました。
ゲームや創作活動を通して予想外の失敗や喜びを味わうことや、友人といっしょに笑ったり互いにコミュニケーションを図ることや、
普段の生活の中で様々な体験をすること等、こういう活動から人間らしさが育ってくるのですね。
こう考えれば、「AIにはない人間らしさとは、『楽しむ』ことである」も納得できます。
池谷氏が紹介したデータからのショックも和らぎ、いくらか自信が戻ってきた感じです。
これからは、「楽しみ」ということも考慮して、AI対策を考えていきたいと思います。
いずれ、池谷氏が「楽しむ」という言葉で何を表現したいのかについては、これからを待ちたいと思います。