世界に誇るべき日本人はたくさんいます。その中で私が名をあげたいのは、水墨画家・雪舟です。彼の「秋冬山水図」は国宝となっています、
国宝「秋冬山水図」の実物に接したとき、冷(ひや)っとした清々しい冷気が、伝わってきたのを覚えています、まことに素晴らしい作品でした。
雪舟は今から約500年前の室町時代に、中国・明に渡っています、
当時の航海技術は進んでおらず、大きな危険が伴っていました、しかも雪舟47歳の時です。彼をこの行動に駆りたてたものは何だったでしょうか、
私が思うに、雪舟にとって中国の水墨画は、子供のころからの憧れだったに違いありません、
For Sesshu, Chinese ink painting has been his longing, since he was a child, I think.
そして、中国へ行くという夢が叶うとき、雪舟は何の迷いもなく明へ渡ったのです。47歳という年齢など、夢の実現には取るに足らないことだったに違いありません。
さて、現代の日本において、このような大きな夢を抱きそれに向かって行動し、夢を実現した人と言ったら、誰の名前が上がるでしょうか?
その名はもちろん、大谷翔平ですね!
The name is , of course , Ohtani syohei, isn’t it?
彼のすごい所は、いろいろな人がそれぞれ様々な点を挙げています。
例えば、81個のマスを作り、そのマスの中に一つ一つ目標を書き入れて、行動の指針にしたこと、
あるいは、落ちているごみを拾うことも、その一つだったことを知って、驚いた人も多いのではないでしょうか
そんな中で私が一番びっくりしたことは、翔平が、明治時代に活躍した中村天風の本を読んでいた、という点です。
中村天風は哲学者であり、思想家であり、生き方について多くの本を書き、講演を続けたすごく有名な人です。
私は大人になってから、天風の素晴らしさを知り、著書を何冊か買い、繰り返し読みました、
天風は、幸せな人生を送るために、毎日どのように行動したらいいのか、について書いています。
Tenpuu wrote about how to act every day to live a happy life.
そういう天風の本をわずか16、7歳で読んでいたことに、翔平のすごさを感じました、
今は、すべての日本人が、大谷翔平を誇りに思っている、といっても過言ではないでしょう!!
野球を心の底から楽しみ、常に全力で一塁に走る翔平、
日本全国の小学校へ野球のグローブとボールを寄贈する翔平、
このような翔平を生み出した背景はいろいろあると思われます。そんな中で一番の原点は、翔平が夢を持ったことです、
世界一のMLB playerになるという夢を持ったことです。ここが原点なんですね
This is the origin.
夢を持ち、目標があるからこそ、人は行動するのです、
People act because they have dreams and goals.
憧れがあるから行動します。これが人間の行動の基本的原理だと思います。
WBC でのアメリカとの決勝に臨む円陣で、翔平が決意を述べました、
その言葉がすごく印象深いものだったことは、皆さんも覚えておいででしょう、
憧れを捨てて、勝つことだけを考えていこう!!
憧れからスタートし、憧れを捨て、ついにWBCを制覇!!
常にトレーニングに励み、記録を更新し続ける翔平、その資質は天才かもしれない、
しかし大切なのは、翔平は夢を抱き、それに本気になり、並大抵ではない努力を続けたこと、にあるのではないでしょうか
これからの子供たちが、でっかい夢を持つよう、育てていきましょう